HIKING

アメリカ縦断4,265kmの旅日記(29日目)

534.93マイル
五時半起床。
カウボーイのテントを見ると、
裸に寝袋で寝てるではないか、
さすがカウボーイだな。
コーヒー飲みながらパンケーキ、最高の朝だ。
Nutellaという可愛らしい女の子。
ピーナッツバターのメーカーらしい。
集合写真を撮る瞬間、
ルナが尻を出し笑顔を誘う。
30分後にまた別の人達が集合写真を撮る時も尻を出していた。
これは集合写真を撮るたびに毎回やるようだ。
誰も動く気配がないので先に出発して1人でヒッチハイクをすることに。
道に出て10分後、デイビッドという犬連れおっちゃんが止まってくれた。
犬、人懐っこくてめちゃくちゃ可愛かった。
運転しているデイビッドの膝から自分の膝に移って甘えてくる。
なんとも賢そうな犬だ。
結局途中まで送ってくれてハイカータウンまで歩くことに。
今日の陽射しは強い。
調べたらまだまだ先じゃないか。
再度ヒッチハイクをすることに。
全然車が来ない。
歩きながらヒッチハイクをしていると一台車が来て止まってくれた。
中には昨日会ったシャーホーがいるではないか。
彼らもトレイルエンジェルにお願いしたのではなく、
ヒッチハイクしたそうだ。
11時にハイカータウンに到着。
久しぶりのハング。
これからロサンゼルスに二日間遊びに行くそうだ。
シャーホーがハイカーボックスから拾った
クリーム系のソースをくれたので、
パスタ、キッチンにあった岩塩でパスタを作った。
これがめちゃくちゃうまかった。
12時過ぎに出発しようとしたが、
あまりにも陽射しが強いので13時に変更。
今までのトレイルとは完全に違う、
高低差のない、壮大に広がる大地を歩いていく。
まさに乾燥地帯。
日陰を作る植物、建物さえない。
フラットな道を日傘をさしながらひたすら歩く、
休憩も取らずただひたすらに。
前を歩いている2人組はグリーメン、ホットソックス。
彼らを被写体にいい写真が撮れた。
最後の夕日に照らされる風力発電は圧巻。
すごい眺めだ。
もう山から完全に降りている。
どこでもカウボーイキャンプが出来るという発想がすぐに出る、
慣れって怖いな笑
8時前にキャンプサイトに到着。
風がしのげる絶好の場所だ。
むしろトレイル上だと風が強過ぎてしんどいものがあるだろう。
ただ河川敷で寝ているホームレス感がはんぱない。
日本でこんな生活していたら、小学生に噂されちゃう。
てかケネディメドに食料を送らんとあかんみたいだ。
その先のところもちょっと見たら、
街まで結構距離があるんだな。
全然イメージが付かない。
やばい、久々に焦ってる 。
とりあえず、テハチャピに着いたら、
金曜日のうちにケネディメドに
食料5日分+ガス管
ということは忘れずにやろう。
そんなことを考えていたら、
シャーホーとnutellaがきた。
明日はこの高低差のない道をひたすら歩くぞ!
壮大ではあるが、なんだか味気ない道だ。
どこのトレイルも壮大ですごいのに
文句ばっかり言ってるな、気をつけよう。
山の中だから気づかなかったけど、
星を見ながら寝るってすごい。
これは日本に帰ってもやりたいな。