HIKING

アメリカ縦断4,265kmの旅日記(23日目)

386マイル
6時過ぎに起床。
寒すぎて寝れなかった。
−5度くらいだったそうな
エマージングシートも結露して
寝袋濡らしてるやないかい。
ばかやろうだな
今度は中に入れて試してみるか。
今日も明日も雪予報、
今晩は全部着込んでなんとかせねば
吐く息が白く寒い。
めちゃくちゃ寒い。
遅めの7時過ぎに出発。
晴れ間が一瞬見えたものの吹雪いてきた。
足跡もない中進むのはかなり心細い。
ハーフマイルのGPSがなかったら、
立ち往生していただろうな。
雪山でラッセルして登山する人ってクレイジーだな
吹きつける雪のせいで顔も手も痛い
写真に納めるもこの凍てつく寒さと吹雪は表現できていない、残念。
水を飲もうとボトルをとったら水も凍っているではないか、
11時10マイルくらい歩いてISLIP SADDLEという道路に到着。
小屋があったのでそこで休憩しようとしたらone of usが
このまま行くかライトウッドにヒッチハイクで戻るか迷っていた。
そしてライトウッドに戻ると言う。
明日は今日より天気が荒れるみたいだ
すでにしんどいのに、
こんな濡れた道具で一夜を明かし、
明日も雪の中20マイル歩いてもう一晩越す自身はない。
根津さんの事例を考えると、ここで先に進まないことも正しい選択のように思える。
進むことが全てじゃない、引き返す勇気も大切だ。
ただこんな吹雪の中、
そしてマイナーな道路だからか全然車が通らない。
エニマルとか数人来てヒッチハイクを試みるも車は来ない。
凍てつく寒さに耐えきれず、小屋に駆け込む。
小屋に駆け込んだ途端に一台通る、、、なんという不運。
ウィスキーを回し飲みして体を温める。
気合いを入れ直し1人でヒッチハイクを試みる。
限界を感じてトイレに戻ろうしたその時、
一台の車が来たではないか、そして止まってくれた。
何人乗れますか?という問いに3人なら大丈夫だという了解を得る。
one of us エニマルがgood jobと僕を讃えてくれた。
wilsという白髪のおじさまにみんなでthank you very muchを連呼する。
車の温もりに幸せを感じられる。
ライトウッドに着いてからは宿探し。
one of usとエニマルから100ドルの宿を3人で割り勘にしないかと提案される。
33ドル+タックス、1泊に40ドルは出せないとケチンボ根性が出てくる。
英語が不十分な上、
ネットも使えないくせに自分で探してみると別れマウンテンハードウェアへ。
どこのモーテルもいっぱいみたいだ。
ポップスクルにも会ったが彼女は女性、
カップル専用のトレイルエンジェルの家に泊まると言うではないか。
完璧すぎるぞ、ポップスクル。
そんな気持ちが焦る午後1時。
スーパーに行くと久しぶりにジュニアに会った。
宿が無くて探してると言うと、チャーチに行けと言う。
チャーチまでは遠いみたいで説明がわからない。
とりあえず歩く、そして通りの人に聞く。
そしたら付いて来いと連れて行ってくれるではないか。
1人じゃ絶対分からなかったな。
広いスペースがあって1人10ドルの文字が書いてある。
屋根があるところに寝れる幸せを感じずにはいられない。
そしたらone of usとエニマルがいるではないか、
しかもベッドがあると言うではないか。
さらにはホットシャワーもついていた。
なにより、再開できてよかった。
身支度を整えランチへ。
ハンバーガー、15ドルを超える食事に相変わらず高いと感じてしまうが、
吹雪の中街に戻れ、しかも安宿を見つけたご褒美だ。
味は日本のハンバーガーの方が味が繊細で美味しいと思うが、
今の自分の心境ならなんでも旨い。
そして近くのカフェでwifiをひたすら使う。
18時みんなでピザ屋に行ったらハイカーの溜まり場になっていた。
そしたらてるおさんにまたまた遭遇。
ワーナースプリングから街に降りる度に出くわしている。
2人でピザのラージとコーラ6本をシェアして飲み食い。
街で食事しているとすぐにお金を使ってしまう。
5月の集計をとってお金の使い方について改めよう。
19時に宿に戻る。
ホットシャワーも浴びれて最高だ。
こんな寒い日に屋根がある部屋で寝れるだけで本当に幸せ。
そして日本人と定期的に会って話が出来るのは心強いしありがたい。
洗濯して23時就寝。
明日はカフェで1日携帯をいじろう、
そしてハイカーボックスを漁ろう。
Junior
Purple Princess
Iron Husk